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ふたつば会計事務所

代表 / 公認会計士・税理士

増田 優樹さん

ふたつば会計事務所

監査法人を経て2018年に多摩市で独立。「ありがとうがあふれる会計事務所」をミッションに、スタートアップから中小企業まで伴走する会計事務所を経営しています。

設立年2018
スタッフ数7
専門分野
税務顧問・会計支援
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簿記との出会いが、すべてのはじまり

── 会計士・税理士を目指したきっかけを教えてください。

中央大学の附属高校出身だったので、大学受験がなかったんです。ただ受験勉強をしない内部生が大学の「お荷物」と一部で言われていた時期もあって(笑)「何か自分で武器にできるものを身につけたい」と思っていました。

そんな時に、大学内の経理研究所から専門講師が土日に簿記を教えてくれる講座があることを知り、友達と「面白そうだな」と軽い気持ちで参加してみたのが最初でした。

── そこから会計士まで、どうつながったんですか?

簿記をやってみたら、これが意外と面白くて。1級を目指して勉強していくうちに「この先には何があるんだろう?」と見てみたら公認会計士があった。

加えて一緒に勉強していた仲間たちの存在が本当に大きかったですね。切磋琢磨できる友達がいたことが何よりのモチベーションになっていました。もし彼らが弁護士を目指していたら、自分も弁護士を目指していたかもしれない(笑)。会計士にこだわっていたわけじゃなく、簿記に出会い、その先を突き詰めた結果として会計士があった、という感じです。

── 大学は法学部に進まれていますね。

そうなんです。会計を一本でガチガチにやりたいという感じでもなくて。会計士の勉強は大学内の経理研究所で勉強するつもりだったので、大学では興味のあることをいろいろと学びたいという気持ちが大きかった。当時興味があった法律や心理学、社会学を学べる学部はどこだろう、という思いで法学部を選びました。

── 受験勉強で苦労したことは?

在学中に合格したかったんですが、論文式試験がなかなか通らなくて…。結局、大学院に進んで1年目でようやく合格できました。

大学4年生にもなると周りは受験を諦め一般就職をしたり、一足先に合格して監査法人で働いていたりする。大学院で出会った新しい友達はできたものの、どこか孤独に感じることも多く、最後の一年は本当につらかったです。ただそんな時期でも、すでに働いている友達が顔を見せに来てくれたり、応援してくれたりした。それが合格できた一番の理由だったように思います。苦労した分、合格した時の達成感はひとしおでした。

あずさ監査法人でのキャリア

── あずさ監査法人への就職は、どのような経緯でしたか?

実は、3回の論文試験に合わせて就活も3回しているんです(笑)。

合格見込みで就職活動をした前2回はあずさに内定をいただいていたんですが、肝心の試験に受からずで。3回目の受験年は就職氷河期に近い厳しさもあり、「前2回と同じ心持ちで大丈夫だろう」とあずさを含む四大監査法人を受けたら、合格発表前の就活では全部落ちてしまいました。

「もうだめだ、入れてもらえる別の監査法人を探すか、一般企業しかない」と絶望していたところ、合格発表後のあずさの追加募集枠で再度面接を受けられることになり、なんとか滑り込めました。本当に運が良かったです。

── 監査法人では、どんな仕事をしていましたか?

電機メーカーの子会社を複数担当していました。都内だけでなく神奈川や山梨の拠点など、現場を転々と回る日々でしたね。

大きな上場企業の本体の担当よりも圧倒的に子会社の担当が多くて、当時は「もっと本体の業務をやりたい」という不満もありました。ただ振り返ってみると、中小規模の視点から上場企業の全体像をリアルに見ることができた経験は、今の自分にとって大きな財産になっているように思います。辞める前には念願の本体の担当やリファード業務(国際財務報告基準に基づく監査)なども経験させていただきました。

── 監査法人時代に、ブラインドサッカー協会の支援も行っていたそうですね。

そうですね。監査法人のCSRの一環で「ブラインドサッカー協会の経理支援に協力できる人を募集します」という案内が社内に出ていて。「なんか面白そうだ」と思って手を挙げました。

業務時間外に訪問して、会計周りのサポートをするというボランティアです。監査法人勤務の会計士が直接現場で経理を支援するなんてなかなかない経験だったので、すごく新鮮でした。

── 5年ほどで監査法人を離れることにしたのはなぜですか?

シニアへの昇格が近づいてきた3〜4年目に、当時のインチャージ(現場監督者)が決算の繁忙期直前に急遽、他のチームへの異動となってしまって。

スタッフだった私がシニアレベルの業務を任されることになり、残業が月約180時間、35連勤という時期がありました。今なら完全アウトですよね(笑)そのこともあってか法人の四半期決算ごとに自分も体調を崩すようになってしまいました。

また同時期に闘病中だった母の体調も悪くなってきたため、母との時間を大切にするためにもFWP制度、いわゆる時短勤務を利用し働き始めていました。そのあたりから、次のキャリアを考え始めたと思います。

ベンチャー企業のサポートをメインとする小規模な会計事務所へ、そして独立へ

── 次のキャリアはどのように決めましたか?

転職活動をしている中で、会計士協会のフットサル大会で知り合っていたあずさの先輩から声をかけてもらったんです。当時、その先輩が会計事務所を経営されていて、スタッフが3〜4名くらいの初期フェーズでした。

もともと会計事務所の代表とは直接仕事をしたことはなかったんですが、仲良くしていただいていた別の先輩を通じて、たまたま繋がっていて。ちょうど「より企業に近い立場で支援をしたい」という当時の私の希望とも合ったのでお世話になることにしました。

── そこではどんな仕事を担当しましたか?

スタートアップ企業の会計・税務がメインでした。前任者の担当クライアントをそのまま引き継いで、会計ソフトの入力から実際の申告業務までを一から覚えていきました。

完全にOJTで、怒られながら業務の中で覚えていった、というのが正直なところです。もっと体系的な勉強はしたかったのですが税理士試験の勉強をする時間は到底作れなかったので、その都度、実務で必要なことを必死に身につけていった感じですね。

── 独立を決めたきっかけは何でしたか?

色々な経緯で社内の人間関係がうまくいかなくなり、精神的にかなりきつい時期があったんです。1週間ほどお休みをいただいて、意を決して出社したら、机の上にぽつんと封筒が置いてあって。

開けてみたら、一緒に働いていたスタッフが何も言わず税理士登録の書類を持ってきてくれていたようでした。

「増田さんは独立した方がいいと思います」

そう言ってくれました。当時お付き合いをしていた今の奥さんにも相談したところ「今すぐ独立した方がいいよ」と即答してくれて。じゃあ、ダメもとでやってみるかと腹を括りました(笑)正直、独立するタイプではないと思っていましたし、最初から独立を狙って会計事務所に入ったわけではなかったです。できるならその先輩の会計事務所でNo.2としてずっと働くつもりでしたが、人生はわかりませんね。

ふたつば会計事務所の立ち上げ

── 開業当初の話を聞かせてください。

2018年9月に開業しました。ビルの一室を事務所にして、結婚と独立が同じタイミング。

自分では散在しないタイプだと思っていて、監査法人時代にコツコツ貯めていた貯金が正直かなりあったはずなのに、独立費用やら結婚式やら何やらで、一瞬でお金が消えていく(笑)。「これはどんな仕事を取ってこないとまずい」という状況で、お金がないことの恐怖を肌で知ったことは、今でも忘れられません。

── お客さんはどうやって獲得しましたか?

独立したことを周りに報告したら、声をかけてくれた人が何人かいました。前の職場で知り合った士業の先生も紹介してくれたり。

あとは、正直なんでもやりました。営業の電話がかかってきたらほぼ全て話を聞いてみたり、freeeやマネーフォワードなど、無料で登録できるプラットフォームには片っ端から登録して。「もうやらないと生活できなくなる」という必死さが原動力でした。

── 開業直後に苦労されたこともあったとか。

開業して2年目くらいのことです。スタッフのひとりが金銭的なトラブルを起こし、その後出社しなくなり、連絡もとれなくなってしまって…。

担当してもらっていた顧客からのクレームは絶えないし、本当につらかったです。当時は「仕事どころじゃない」という精神状態でしたが、幸いにも色々な方のご協力を得ることができ、なんとか事態を収束させることができました。

── 現在の体制を教えてください。

今は私も含めて7名体制で働いています。

大きな転機になったのは、中学校の同級生で、監査法人出身の公認会計士が「一緒に働きたい」と言ってきてくれたことです。彼は大学の経理研究所で講師経験もある優秀な友達で。バックグラウンドの違いや元からの友達ということでも、上手くいかないことも多くありましたが、彼は耳の痛いこともハッキリ言ってくれるし、内部の管理体制の整理をいつも気にしてくれる。本当に助かっています。

そこから紆余曲折ありますが採用も続け、色々な縁もいただいた結果、今は有資格者2名、スタッフ5名というメンバーになっています。私は他の方からは一見「しっかり者」に見えるようですが、実は抜けているところがかなり多いタイプで(苦笑)。今のメンバーがいなければ本当に何もできない。感謝しかありません。

事務所のこれからと、一緒に働く仲間へ

── 現在の顧客層はどうですか?

開業当初は都内のスタートアップが中心でしたが、現在は地元の多摩市近辺のクライアントも増えてきました。都内のスタートアップは現在で3〜4割くらいでしょうか。他にも大阪府や宮崎県など、遠方からリモートで依頼をいただくケースもたまにあります。ただ少しずつですが、自然と地元の多摩市を中心とした形になってきているように思います。社長の年代も比較的若い方が多いですね。

── 今後、事務所をどう成長させていきたいですか?

サポートできる業務の幅を広げたいですね。今後は税理士である以上、相続にもしっかり対応できるようになりたいですが、まずは何より「クライアントの楽しい将来を描くお手伝い」をもっとできるようになりたい。

ありきたりな言葉でいえば財務支援や経営支援のような領域です。それと、せっかく縁をいただいたクライアント同士も交流できるような場所を提供できたら、とも思っています。

会計士・税理士と会社ではなく、「人と人との繋がり」を大事に、困っている人が自分のできる範囲で最大限サポートしたい。そう考えています。個人的には新しいものにも挑戦したいタイプなので、話題のAIも積極的に使いながら、できることを広げていきたいですね。

── 掲げているミッションがあるとお聞きしました。

私自身、過去に大病を患った経験があり、その時から「人との繋がり」と「ありがとう」の言葉を大事にしたいと思うようになったように思います。その経験から、自然と浮かんだのがこの言葉でした。

「"ありがとう"があふれる会計事務所」

今日までこのフレーズは一度も変えていません。そして様々な経験を踏まえ、今は「会社と一緒に経営を育む」ということを大切にしたいと考えています。

先ほども言ったところですが、会計士・税理士と顧客という形式的な関係よりも、社長と近い距離で血の通った人間関係を作って、業務の枠にとらわれず困っている人に向き合える存在でありたい。昔から好きな地元の多摩市に事務所を構えて、多摩市に住んで、参加したいと思える日野税理士会の税理士同士の繋がりも大切にしながら、多摩市に根付いてやっていきたいと思うようになりました。

── どんな人に入所してほしいですか?

スキルや経歴よりも、「一緒にいて気持ちよく働けるかどうか」を大事にしたいです。

私は高圧的な雰囲気はあまり好まないので、近い立場で一緒に事務所やクライアントについて悩んでくれる人、一緒に事務所やクライアントの成長を楽しめる人がいいですね。

あとは…やりたいと思っているものの、私が従業員の様子を伺って、社内イベントがなかなか開けないという弱点がありまして(笑)なので、社内のイベントの企画や参加を積極的にしてくれる人はとても嬉しいです。お店選びとかは喜んで私がやります。

最近はAIを積極的に使っているので、新しいことに抵抗なく取り組める人もありがたいです。

そして何より「ありがとう」を大切にできる人。スキルは意欲次第で後からいくらでもついてきますから。

── 最後に、入所を考えている方へメッセージをお願いします。

私たちは、まだまだこれからの事務所です。だからこそ、「やりたいことを出し合って、一緒に作っていく」という感覚で来てくれる人が向いていると思います。あとは私の抜けている部分を大目に温かく見てくださる方…(笑)

お客さんと近い距離で、経営を一緒に育んでいく仕事は、やっていてやりがいがあると思います。そしてやりきった後にクライアントから「ありがとう」と言ってもらえる喜びは格別です。

少しでも興味を持っていただけるようでしたら、ぜひぜひお気軽にご連絡ください!

FIRM INFO

事務所基本情報

事務所名ふたつば会計事務所
住所東京都多摩市落合1-6-2 サンライズ増田ビル2-A
電話番号042-407-6361
メールinfo@futatsuba.jp
担当者名増田 優樹
Webサイトhttps://futatsuba.jp/